可燃冰晶 埋藏深海
オレンジ色と青の取り合わせは互いを引き立てる。こうした関係を色彩学で補色と呼ぶそうだ。青空へ噴き出し、海面に映えるその炎は、なるほど爽快この上なかった。日本の技術陣が1週間にわたり、愛知沖の「燃える氷」から天然ガスを取り出した
橙色与蓝色搭配能够相互提振。这种关系在色彩学上称之为补色。你看那喷向蓝天映照在海面的火焰,的确给人以无比痛快的感觉。日本的技术团队用了一周的时间,从蕴藏在爱知县海域的“可燃冰”中提取出了天然气。
水深千メートル、その地下300メートルほどに広がるメタンハイドレートの層。水とメタンの「シャーベット」までストローよろしく井戸を掘り、ガスを船に導いた。海底からの採取は例がない
在水深一千米处,广泛地分布着一层从海底表层向下厚达300米左右的甲烷水合物。打一口像吸管似的井,直接插入水与甲烷形成的“冰霜”层中,并将分解出来的甲烷气引导到船上。从海底开采尚无先例。
「ガス田」は静岡から紀伊半島、九州沖に横たわる。日本海側を含め、近海には世界屈指の埋蔵量があり、うまくやれば天然ガス消費の100年分を賄えるという。いわば庭先に埋まる大金だ。何より、隣国にお構いなく掘り出せるのがいい
“气田”横跨从静冈到纪伊半岛、九州海面的水域。包括日本海一侧在内,近海海底的埋藏量全世界屈指可数。据说,如果开采得法可以满足100年左右的天然气消费。这就好比是自家院子里埋藏着的一笔巨款。更何况还可以不用顾忌邻国的态度进行开发。
日本のエネルギー自給率は水力中心に5%足らず。原発事故による電力不足を火力で補う今、国産エネルギーへの期待は募る。生産コストや回収法など壁は高いが、米国が沸くシェールガスのように、官民で実用化を急いでほしい
日本的能源自给率不足5%,主要以水力为中心。在由于核电站泄漏事故造成的电力不足需要用火力进行补充的当前,对于国产能源的期待日益加深。尽管生产成本及回收办法等障碍仍然很大,可是正如使美国沸腾的页岩气一样,都希望官民协力尽快使之实用化。
太平洋のガス田は巨大地震の巣と重なる。その南海トラフが暴れれば、最悪220兆円の経済被害を伴うという。昨夏の「死者32万」に続く怖い想定である。恵みの海が、たちまち呪いの海に化けたのは2年前だった
太平洋一侧的气田与巨大的地震网重合,据说如果南海海沟发生强烈地震,将带来最严重达220兆日元的经济灾难。这是继去年夏天预测的“死者32万”之后又一可怕的预想。有恩于我们的大海突然变成了令人诅咒的大海,这件事就发生在2年之前。
不毛の砂漠に石油が眠り、貧困と戦乱のアフリカにはダイヤモンドや金が埋まる。あらゆる地にバランスシートがあるのなら、日本は太平洋に無限の貸しがある。自然を畏れつつ、正当な恵みは追い求めたい。
不毛的沙漠沉睡着石油,充满贫困和战乱的非洲埋藏着钻石。倘若任何地区都有一份财务状况表的话,那么,日本对太平洋就有一笔数量无限的贷款。希望在敬畏自然的前提下,追求正当的恩赐。
天声人语系列文章一览>>>
查看更多关于【翻译写作】的文章