停建水库 拯救遗迹
春の光に誘われて、寅さんで知られる東京の柴又を訪ねた。帝釈天の墓地にある石碑に「天明三」の字が浮かぶ。230年前に、浅間山大噴火の犠牲者を弔ったものだ。泥にのまれ、利根川や江戸川に流された遺体はこの辺りまで運ばれた
明媚春光吸引着我造访了因为寅次郎先生而出了名的东京柴又。位于帝释天墓地的一块石碑上,“天明三”几个大字格外醒目。这是230年前为凭吊浅间山火山爆发的死难者而建立的。遭遇泥石流吞噬的尸体顺着利根川及江户川被冲到了此地。
泥流に埋まった村が、群馬県で発掘された。悲劇の跡をとどめる家屋、酒蔵、磁器や煙管が見つかっている。専門家は「貧しい山村という先入観が覆された」と評価するが、この遺跡も八ツ場(やんば)ダム建設で水没する
而泥石流埋没的村落却在群马县被发掘了出来,并发现了定格在这起悲剧中的房屋、酒窖、瓷器以及烟囱。专家评价说“出土物推翻了早先认为这里是贫瘠山村的主观臆断。”正是这么一处重要的历史遗迹却要因为八场水库的建设而行将淹没。
民主党政権の下、八ツ場は公共事業のあり方を問い直す現場となった。だが、華々しい「中止宣言」は工事続行を求める声にかき消され、ぶれる民主党のシンボルと化す。難読の地名を全国区にした騒ぎは、ずいぶん昔に思える
在民主党执政期间,八场成了重新审视这一公共事业的现场。但是,堂堂正正的“中止宣言”却被要求工程继续进行的呼声所推翻,反倒成了民主党根基不稳的象征。就连这难读的地名被划入全国选举区的哗然风波,感觉也好像是很久以前的事了。
住民が甘んじて水没に従うほどの過疎や、60年前の計画をだらだら進めることの是非は深く論じられなかった。ダム本体は未着工でも、6千億円に近い費用の大半は周辺工事や補償に消えた。止めるには大きすぎる、ということか
结果是当地居民必须承受家园被水淹没的人口疏散以及60年前制定的计划进展拖沓缓慢,其中的功过对错也从未经过深入讨论。即便水库的主体工程尚未开工,可将近6千亿日元费用的一多半已经被周边的工程及补贴消耗殆尽。或许是因为就此中止代价太大的缘故?
水の確保も、大雨への備えもこれさえあれば安泰。そんな「ダム神話」が息を吹き返したかにみえる。古い付き合いの有識者を頼みに、国交省は公聴会などでガス抜きと宣伝に余念がない。原子力に負けず、こちらのムラもしぶとい
确保蓄水、防备暴雨灾害,只要有了它就可平安无事,这种“水库神话”让人觉得仿佛又活了过来似的。经一位交往多年的有识之士指点才知道,国土交通省正通过听证会等形式大力宣传,以期偃旗息鼓。可以说这个问题丝毫都不亚于核电站,这里的村民们也很执着。
「ダムから日本のポンペイを守れ」。先日、学者や文化人が遺跡の保存を訴えたが、大きな広がりはない。血税の使い道を考え直すチャンスが、天災の歴史もろとも水底に沈もうとしている。
“从水库中解救日本的庞培!”,日前有学者和知识分子提出了保护遗迹的诉求,可是反响并不大。眼看着重新考虑血汗税金用途的良机就要和天灾造成的历史一同沉入水底。
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