选择自由 需要尊重
先週、内閣府が検討していた「生命(いのち)と女性の手帳」(仮称)について書いたところ、多くのご意見を頂いた。74歳の女性からのお便りには、妊娠や出産についての知識を高校でしっかり教えるべきだとあった
上周,本栏目谈到了有关内阁府正在研究讨论的“生命与女性手册”的情况,内容一经问世便收到了很多意见。其中,一位74岁高龄的女性在来信中认为,关于怀孕及生育的知识应该在高中就进行扎扎实实的传授。
ご自身は32歳で一子を授かったが、その後は望んでも得られなかった。40代の娘さんは子どもに恵まれず、体外受精も成功しなかった。女性の年齢と妊娠の関係は大きいと痛感している。〈娘も私も知識がなかったのです。もう間に合いません。残念です〉という文字に胸を突かれた
她本人在32岁上来有了一子,之后还想再要的,可就是没能得到。40多岁的女儿一直没能怀上孩子,进行体外受精也未获成功。因此深刻地感受到女性年龄与怀孕的关系非常重大。〈女儿和我都缺乏这方面的知识,已经晚了,很遗憾〉的这段文字深深地刺痛了我的心。
もっとたくさんの家族がほしかった。同じ思いを持つ人も、多くおられるに違いない。若い人たちに知識を広める。そのことの意義は大きい。子を望む人が安全に、安心して産むことができる環境を整える。誰もが願う方向だろう
真心希望能有更多的家庭成员,持有同样想法的人肯定也不在少数。向年轻人扩充这方面的知识,其意义极其深远。当然,也有必要整治环境,使想要孩子的育龄妇女能安全地安心地生育。这恐怕是一个任何人都期盼的方向。
それでもきのう、手帳を配る構想は立ち消えになった。様々な批判にさらされたからだ。少子化は女性だけの責任なのか、対策なら雇用や保育などが先ではないか、と。何より大きかったのは個人の選択の自由という問題ではなかったか
尽管如此,昨天颁发手册的构想烟消云散了。主要是因为受到了各种各样的批评,诸如,难道少子化都是女性的责任吗?要说对策,解决雇用及保育方面的问题难道不应该先走一步吗?等等。给人一种似乎个人选择自由的问题大于一切的感觉。
家族のあり方や人と人の結びつき方はとても多様になってきている。結婚や出産を選択しない人、できない人もいる。性的少数者もいる。互いの違いを認め合って生きていく。一人ひとりの人生をどれだけ細心に尊ぶのか。それが今回、問われた
家庭的形式及人与人结合的方式已经非常多样,有人不选择结婚生子,也有人不能结婚生子,还有一些少数的特殊性取向者,我们要在相互认可相互间不同的前提下继续生活。那么,如何细致地尊重每个人的人生?这个问题成了这一次被质疑的目标。
夫婦別姓の問題にも相通じる。別姓を認めない今の民法は個人の尊重をうたう憲法に適うのか。きょう、東京地裁で判決が出る。
这个问题与夫妇别姓的问题是一样的,不承认别姓的当今民法究竟适不适合主张尊重个人的宪法呢?今天,东京地方法院将对此作出判决。
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