合理分配 消除贫困
英の文豪モームの長編『人間の絆』は、一人の青年の成長と遍歴の物語である。作家は、登場人物にこんな言葉を吐かせている。「そこそこの収入がなければ、人生の半分の可能性とは縁が切れる」(行方昭夫訳)。貧乏は人に屈辱をなめさせ、いわば翼をもぎ取ってしまう、と
英国大文豪毛姆(William Somerset Maugham)的长篇小说《人性枷锁(Of Human Bondage)》讲述了一个青年的成长经历。作家通过出场人物之嘴说出了这么一句话,“倘若没有一定的收入,便可能与人生中一半的可能性无缘。”这就是说,贫困使人饱受屈辱,就好像被夺去了翅膀。
その言葉を日本の子どもたちにも重ねてみたい。子ども時代の貧困が可能性を狭めてしまうのは、各種の調査で明らかだ。この国では今、18歳未満の7人に1人が「貧困」とされる水準で生活をしている
我想用这句话来对照一下日本的孩子们。各种调查表明,孩提时代的贫困缩小了可能性的范围,在我们这个国度,每7名不满18岁的未成年人中就有1名过着“贫困”水准的生活。
とりわけ1人親の世帯は5割強が貧困状態とされる。学ぶ希望を奪われる子は少なくない。そして親から子への貧困の連鎖となる。悲しい鎖を断ち切るべく、一つの法律がきのう成立した
特别是单亲家庭,大约有5成以上处于贫困状态,被剥夺学习希望的孩子不在少数。而且,还附带着父辈对子辈的遗传。这种可悲的锁链理应砸断,一项法律昨天宣告成立。
「子どもの貧困対策法」と呼び名は堅いが、親を亡くすなどして実際に苦労をした学生たちの熱意が実った。集会を開き、デモで訴え、国会で意見を述べた。子どもの将来が生まれ育った環境に左右されない。そんな理念が法にこもる
“儿童贫困对策法”,虽然名称略显生硬,但这是那些失去双亲实际生活极为艰难的学生们热心付出所获得的成果。他们曾经为此举行集会,上街游行声明自己的主张,甚至到国会阐述意见。孩子们的将来不受成长环境制约,这一理念被融汇于该项法律之中。
具体策はこれからになる。政府が大綱を作って定めるが、ここは造った仏にしっかり魂を入れてほしい。銀の匙をくわえた世継ぎの多い政界である。想像力を欠かぬよう願いたい
具体的执行政策将在今后陆续完善。尽管政府已经制定了大纲,但此时此刻希望能给予这尊佛像注入灵魂。当前的政界大多是嘴里衔着银汤匙的官二代富二代,希望他们能充实自己的想象能力。
ものの本によれば、「貧」という字は「貝」を「分」ける意味だという。貝は古代、貴重な財産とされた。そこからの想像だが、富をうまい具合に分配して、貧をなくしていく政治がほしい。可能性への切符を買う貝を、どの子の手にも握らせたい。
据知识读本解释,“贫”字具有“分配”“贝壳”的意思。在古代,贝壳被视作贵重的财产。或许是来自这方面的想像吧,我们希望能有一个合理分配财富,消除贫困的政治。我们要让每个孩子都能手持一枚购买通向可能性车票的贝壳。
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