《百人一首》汇集了日本王朝文化七百年的100首名歌,是最广为流传的和歌集。熟读百人一首,更能了解日本文化哦。一起来了解日本人对美、自然、爱情的感悟吧。
『古今集』春上・21
上の句:君がため春の野に出でて若菜つむ
上の句読み:きみがためはるののにいでてわかなつむ
下の句:わが衣手に雪は降りつつ
下の句読み:わがころもでにゆきはふりつつ
■現代語訳
あなたにさしあげるため、春の野原に出かけて若菜を摘んでいる私の着物の袖に、雪がしきりに降りかかってくる。
■ことば
【君がため】「君」は、この場合は若菜を贈る相手を指します。
(为了你。)
【若菜摘む】「若菜」は決まった植物の名前ではなく、春に生えてきた食用や薬用になる草のことです。「春の七草」のセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)などが代表的です。昔から、新春に若菜を食べると邪気を払って病気が退散すると考えられており、1月7日に「七草粥」を食べるのはそこから来ています。初春の「若菜摘み」も慣例的な行事でした。
(指摘在春天生长的能食用及药用的草。)
【わが衣手に】「衣手(ころもで)」は袖の歌語です。
(衣袖。)
【雪は降りつつ】「つつ」は動作の反復・継続を表す接続助詞で、「し続ける」という意味です。「つつ」は百人一首の撰者・藤原定家の好きな表現でもあり、定家の歌も「つつ」で終わっています。
(「つつ」是指动作反复、持续的接续助词。)
■作者
光孝天皇(こうこうてんのう。830~887)仁明(にんみょう)天皇の第3皇子で、即位前は時康(ときやす)親王でした。陽成(ようぜい)天皇の後、藤原基経(もとつね)に擁立されて即位しましたが、政治判断はすべて基経にまかせていました。関白のはじまりです。
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