話し方というものは、人の印象を大きく左右します。特にビジネスシーンでは、プライベートでは使わないような丁寧な言葉が求められるもの。美しい敬語が使える女性は、それだけで「上品で魅力的」に見えることがあります。
说话方式会极大影响一个人的形象。尤其是在商务场合,需要使用日常中用不到的郑重表达。会用优美敬语的女性,仅凭此就能让人觉得“优雅而有魅力”。
何気なく職場で使っている言葉を少し変えてみるだけで、周囲からの評価も大きく変わるのでは? そこで、仕事中に使いたい美しい敬語のポイントについて、中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生にお話をうかがいました。
只需无意识的将职场上用的语言稍作改变,来自大家的评价就会大不相同了吧?因此,就工作中使用的优美敬语的要点,我们咨询了中央说话方式教室的代表讲师栗原君枝老师。
■1:二重敬語に注意
■1:注意双重敬语
「お客さまがお越しになられました」「社長がおっしゃられていました」など、つい言ってしまいがちなフレーズですが、これらは二重敬語です。
“お客さまがお越しになられました”“社長がおっしゃられていました”等容易脱口而出的句式都是双重敬语。
「お越しになる」や「おっしゃる」はそれだけで敬語となっていますので、「お客さまがお越しになりました」「社長がおっしゃっていました」が正解。
“お越しになる”和“おっしゃる”本身就是敬语,说“お客さまがお越しになりました”“社長がおっしゃっていました”才正确。
■2:「大丈夫です」は別の言葉に言い換える
■2:“大丈夫です”换别的说法
「大丈夫です」はいろいろな場面で使える、便利なフレーズです。上司から「質問はありませんか?」と聞かれたときや、お客さまから「予約できますか?」と聞かれたときなど、「大丈夫です」で済ませたくなってしまいます。
“大丈夫です”可用于各种场面,是个方便的表达。当上司问到“有问题吗?”,或者客户问到“能预约吗?”的时候,人们都想用“大丈夫です”来搪塞。
しかし、「大丈夫」という言葉は、ビジネスシーンで使うには少しフランク過ぎる印象です。「質問はありません」や「はい、ご予約いただけます」と言い換えるだけで、とても丁寧な印象になります。
可是,“大丈夫”这个词用在商务场合则多少有直白过头的印象。如果换成说“没有问题”及“可以,能预约”,就能给人很郑重的印象。
■3:「お」「ご」の使いすぎに注意
■3:注意“お”“ご”的过度使用
「ご来社された」「ご遠慮された」など、目上の人について話すときにはできるだけ丁寧に話すことを心がけている人は多いでしょう。しかし、むやみに「お・ご」を使用すると、かえってまわりくどい印象に。「来社された」「遠慮された」とシンプルに言った方が、上品に聞こえます。
诸如“ご来社された”“ご遠慮された”等,很多人都注意对上级说话时要尽量恭敬。然而,过度使用“お・ご”反而会有拐弯抹角的感觉。还是“来社された”“遠慮された”等简朴的说法听着更文雅。
■4:依頼するときは「おそれいりますが」と切り出す
■4:拜托别人时先说“很抱歉”
誰かに頼みごとをしたいときは、「おそれいりますが」と切り出し、「○○をしていただけませんか?」「××をお願いしてもよろしいでしょうか?」といった疑問系にすると、丁寧な印象を与えます。
想拜托别人什么事时,先说“很抱歉”,再以“您能XX吗?”“能请您XX吗?”等疑问句说出,会给人恭敬的印象。
■5:目上の人に対して、「ご苦労さまでございます」は間違い
■5:对上级说“ご苦労さまでございます”是错的
「ご苦労さま」は目上の人が、部下などの苦労をねぎらう言葉です。目上の人に対して使うのは間違い。「ございます」をつけて丁寧に言っても同じです。挨拶がわりに使いたい場合には、「お疲れさまです」が良いでしょう。
“ご苦労さま”是上级对下级等的慰劳用的词语。用于上级身上就错了。就算恭敬的加上“ございます”也相同。在想作为问候语使用的场合中,该说“お疲れさまです”才好。
■6:断るときは「できません」「わかりません」と言わない
■6:拒绝的时候不说“できません”“わかりません”
「できません」「わかりません」でも意味は通じますが、より丁寧に話したい相手には、「いたしかねます」「わかりかねます」という言い方が適しています。
尽管“できません”“わかりません”也能表达出意思,对于需要说得更恭敬的对象,说成“いたしかねます”“わかりかねます”更合适。
■7:「了解しました」は目上の人に使わない
■7:“了解しました”不用于上级
「かしこまりました」「承知いたしました」などの言い方に変えてみましょう。堅苦しい言い方を避けたい場合には、「わかりました」でも構いません。
请改成“かしこまりました”“承知いたしました”等说法吧。想避免生硬的说法时,说“わかりました”也无妨。
「了解」には、話を聞いて、その内容を「認める」といった意味合いがあるため、目上の人に対しては使いません。
由于“了解”含有听了过后,“认可”其内容的意义,所以不对上级使用。
■8:「申し訳ございません」と言えるようになろう
■8:能说“申し訳ございません”
「ごめんなさい」「すみません」でも謝意は伝わりますが、少しくだけた言い方ですので、ビジネスシーンには適していません。謝罪の際には、「申し訳ございません」を使えるようになりましょう。
尽管“ごめんなさい”“すみません”也能表达歉意,不过是程度较浅的说法,并不适用于商务场合。道歉的时候要会用“申し訳ございません”。
■9:自分のことは「わたくし」
■9:自称“わたくし”
「わたし」「あたし」と言っている女性をよく見かけますが、ビジネスシーンでは「わたくし」と言った方が適切。上品で洗練された印象になります。
常见到说“わたし”“あたし”的女性,在商务场景中说“わたくし”更适合。会给人优雅而简练的印象。
■10:目上の人や社外の人を、「あなた」「そちら」と呼ばない
■10:对上级和其他公司的人不称呼“あなた”“そちら”
「そちらがおっしゃった内容によると……」などと言いたくなりますが、目上の人や社外の人を、「そちら」「あなた」と呼ぶのはNGです。○○さまと、丁寧に名前を呼ぶようにしましょう。上司であれば、名前のあとに役職をつけて呼びます。
人们会说“そちらがおっしゃった内容によると……”,不过对于上级和别公司的人不能说“そちら”“あなた”。而要郑重的称呼名字,比如XXさま。如果是上级,要在名字后加上职位来称呼。
■11:「どっち」ではなく、「どちら」
■11:不是“どっち”而是“どちら”
「あっち・こっち・そっち・どっち」は「あちら・こちら・そちら・どちら」にあらためましょう。
把“あっち・こっち・そっち・どっち”改说成“あちら・こちら・そちら・どちら”吧。
■12:反論の前にクッションになる言葉を
■12:反驳前要先做铺垫缓冲
相手の話に対して反論したい場合、突然「しかし、それは……」と言うのは控えましょう。「おっしゃるとおりですが」「大変申し上げにくいのですが」といった、クッションになる言葉をはさむと、キツイ印象を与えません。
当要反驳对方的话时,注意避免突然说出“可是,那个……”。如果先说些缓冲的话,比如“您说的对,可是”“请恕我难以启齿”等,就不会给对方生硬的印象。
■13:お辞儀は言葉のあとで
■13:在说完后鞠躬
よく「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言いながら、お辞儀をしている人を見かけます。しかし、言葉を言い終わってからお辞儀をした方が、丁寧な印象に。相手をきちんと見て言葉を発し、言い終わってから頭を下げる習慣をつけましょう。
常能看到边说“いらっしゃいませ”“ありがとうございました”边鞠躬的人。不过在说完后再鞠躬给人的印象会更恭敬。请养成说话时看着对方,说完后再低头的习惯。
日々の業務に追われていると、言葉遣いにまで気が回らないかもしれません。しかし一人の女性として、上品さは失いたくないもの。正しく、美しい敬語を意識してみてはいかがでしょうか。
每日工作缠身,可能注意不到遣词用句。但是作为一名女性,不想失去气质。还是注意到正确而优美的敬语吧。
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