新人SEユウジ君のIT英語奮闘記
第2回:「Can you tailor the system」
入社2年目ユウジ君は、なり立てホヤホヤ新人SE。今日も頑張る!涙のIT英語奮闘記
おや、ユウジ君がパッケージシステム(package system)を選定しています。
どうやら英語での交渉がはじまるようですよ。いよいよ英語デビューでしょうか。
ユウジ:「ええと、今回の使用だと、アメリカにあるA社のパッケージを採用するのがいいと思うんですが、どうでしょうか?」
シン:「I agree. That’s an out-of-the-box system.」
カズコ:「私も賛成だわ。シン君が言うように手間なく使えて、わりと有名なシステムだしね。うちとも取引があって、安心よね」
シン:「By the way, is it possible to tailor the system to our needs?」
ユウジ:(ええ?tailorって何だ?)
カズコ:「うー、私もカスタマイズ (customize)の案件は取り扱ったことがないから、よく分からないの」
ユウジ:(なるほど、カスタマイズのことか。そう言えば、別の案件でもカズコさんとシン君がテーラー(tailor)なんだらって話してたな。よーし、ここでカズコさんにもいいこと見せられる!)「じゃぁ、さっそく電話してみましょうか!」
(電話)
ユウジ:「Hello, this is Yuji Tanaka. I have a question
相手:「OK. What kind of questions do you have?」
ユウジ:「Can you tailor the system?」
相手:「Yes, but it's extraordinarily expensive like building a house.」
ユウジ:「はい?なんですって?えっと、えっと、Hold on please.シン君、ごめん、なんか言ってる意味が分からないんだけど...」
シン:「Ok. I will speak to him. Hi, this is Shin. Could you repeat what you told Yuji?ahum, I see. 分かりました。カスタマイズできるけど、めちゃくちゃ高いそうです。」
ユウジ:(うわ、シン君、スゴイ、日本語もできるんじゃん...っていうか、どうしていつも日本語で喋ってくれないんだろう...)
カズコ:「これ以上の追加予算は難しそうだし、カスタマイズをしない方法を考えましょう!」
シン:「分かりました。じゃ、伝いますね。I’ll give up on customizing the system. Thank you very much.」
相手:「OK. I’m tired of talking with Yuji. Now I’ve got a bad case of phone neck. Next time I want you to call me, not Yuji. Bye.」
ユウジ:「なんか盛り上がってるけど、なんて言ってたの?」
シン:「ユウジさんと話してると長電話で首が痛いって言ってました。」
ユウジ:「なんだよ!それ!!」
ユウジ君、今日は初めて英語を披露してくれましたね。でも、覚えだけの単語を使ったせいで、相手に少し不快な思いをさせてしまったみたいです。
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