「とても」は,「とてもかくても」略されてできた語。東京語としては,明治のころには,「とてもできない」のように,打ち消しの表現を伴う用法だけであった。大正、昭和に入ると,「とてもきれいだ」のように使われるようになり,今日,話し言葉では,ごく普通に使われる。初めは打ち消しの照応のある陳述の副詞だけだったのに,後に程度を表す副詞が加わり,それが一般化したものである。現在の国語辞典で「とてもいい」「とてもきれいだ」というような用い方を示していないものはない。ちなみに,大槻文彦『大言海』や,上田万年、松井簡治『大日本国語辞典』には,「とてもいい」「とてもきれいだ」のような用い方は採られていない。
“とても”是由“とてもかくても”省略简化而来的词。作为东京话,在明治时期,就像“とてもできない”这样,只伴随着否定使用。进入大正,昭和年间后,出现了“とてもきれいだ”的使用方法,而如今,这样的使用方法在普通口语对话中非常常见。虽然一开始仅仅是与否定相呼应的陈述副词,但随后又增加了表示程度的副词用法,并推广成常用用法。在现在的国语辞典中出现的是无一不是“とてもいい”“とてもきれいだ”这样的用法。顺便提一下,大槻文彦的《大言海》和上田万年、松井簡治的《大日本国语辞典》中没有采用“とてもいい”“とてもきれいだ”这样的使用方法。
上に述べたように,現代語としては,「とても」は否定的にも肯定的にも用いられ,どのような叙述を先導しているとはいえない。しかし,一般に陳述の副詞(叙述の副詞)といわれるものは,それ自身,表現者の気持ちを直接的に表し,さまざまの叙述の仕方、態度を先導し,その叙述と呼応する。
综上所述,作为现代用语,“とても”用于否定也用于肯定,并不能说哪个叙述是先出现的。但是,所谓的一般陈述副词(叙述的副词),其自身就是表现说话者的心情,率先展示出各种叙述的方法、态度,与叙述相呼应。
1、推量と呼応
1、推测与其呼应
おそらく おおかた さぞ さだめし 多分 → だろう でしょう
恐怕 大概 相比 相比 可能 → 吧 吧
2、打ち消しと呼応
2、否定与其呼应
決して 必ずしも 少しも たいして ちっとも → ない
一定 不一定 一点(也不) 并不怎么 一点(也不) → 不
とうてい めったに ろくに 一向に 断じて ぬ(ん)
无论如何也 几乎 很好地 完全 决(不) 不
3、疑問、質問と呼応
3、疑问、咨询与其呼应
なぜ どうして なんで → (の)か
为什么 为什么 为什么 →是否
4、依頼と呼応
4、拜托与其呼应
どうか ぜひ どうぞ なにとぞ → ください くれ ほしい
请 一定 请 务必请 → 请 帮我 想
5、仮定と呼応
5、假设与其呼应
もし たとえ 万一 かりに → ば ても(接続助詞)
如何 比喻 万一 暂时 → 如果 即使(接续助词)
6、たとえと呼応
6、例如与其呼应
まるで あたかも さも さながら → ようだ ようです みたいだ
好像 宛如 非常 好像 → 似 像 看着像
7、打ち消しの推量と呼応
7、否定的推测与其呼应
まさか → まい ないだろう ないでしょう
难道 → 没有 没有吧 没有吧
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